2021.04.15
『Amo』
“紡ぐ”
彼と連絡を取り始めた時、私たちはイタリアと日本の距離にあった。
メッセージを繰り返しているうちに電話をすることになり、不慣れな私は顔が熱って、心臓で身体が揺れるほど緊張したことは今思い返してみても心臓がキュッとなる。
いざ電話をしてみると、彼の少し鼻にかかった、高めの優しい声で紡がれた言葉達は、するすると私の胸に流れ込んで、緊張が少しずつ綻んでいった。
電話を切っても、しばらく締め付けられた心臓のせいで寝られなかったことが、今となってはとても愛らしい。
彼が優しい声で紡いでくれた言葉達のおかげで今がある、と言っても過言ではないくらい、私には彼の愛を感じたことだった。
2021.4.15 20.19